俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
言われて見た先には、
あの憎き男!!
猫背でキョドリながら、こっちをチラッとうかがってくる。
そして、あたしが見ていることに気が付くと、びくりと体を震わせおびえた様子を見せるのだ。
本当はそういうキャラじゃないくせに!!
腹が立って鼻息が荒くなってしまう。
「どうかしたのかな、山田君?」
天然で優しいエマちんは本気で心配してるようだ。
芝居だっていうのに。
「実來、何か言ったの?まぁ、わからなくもないけどね。」
「はぁ!?何もしてないし!」
したのアイツだし!
バラしてしまいたい衝動にかられたけど、マネージャーのことを思い出してどうにか踏みとどまった。