俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
あたしは早くアニメが見たいんだからさぁ〜。
「初めまして、実來の母です。よろしくね!」
まるで、あたしの隣に誰かがいるように笑顔でお母さんが挨拶するのだ……。
「お、お母さん……、誰に挨拶してるの……?」
恐怖から顔が強張る。
あたし、『世にも奇妙な物語』の世界にでも、ついに迷い込んじゃったの!?!?
「え、実來のお友達なんでしょう?」
「だ、だから、誰も……。」
あたしはガクガク震えながら、恐る恐るゆっくりと右斜め後ろを振り向く。
「キョエェェェェェェェェェェ――――!!!!!!!!」