俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
本当はあたしの大事な空間にあんな男を入れたくない!
だけど、お母さんはあんなだし、仕方なく、自分の部屋にアイツを入れた。
あたしはベッドにスクバを放り投げると、続いて入ってきたアイツに向き直る。
「何だ、この部屋?」
ジロジロと見渡すと、あたしの大事なコレクションへと手が伸びる。
「触らないでよ!!大事な大事なモノなんだから!」
あぁ、あたしの蓮様が危なかったぁ。
「お前、オタクだったんだな。」
アイツはバカにしたように鼻で笑う。
「だから、男できないんだな。――これじゃあな。」
またもや口の端をあげ含んだような笑みを見せる。