俺様アイドルとオタク女のキケンな関係
「大きなお世話よ!アンタ等みたいな男より二次元の方がよっぽどいいんだから!!」
これだから、三次元の男は嫌い!
だけど、あたしが何を言ってもアイツは動じることなく、まるで自分の部屋かのようにくつろいでドカリとベッドを背もたれに腰を下ろす。
「何、人の家でくつろいでんの!?黙っててやってるのに監視とかおかしくない!?」
そうだ、何であたしが監視されなきゃなんないの!!!!
全てにイライラして、アイツの前にある小さなテーブルにバンッと手をついた。
「お前が信用できないからに決まってんだろ。」
アイツはそう言って、何食わぬ顔で変装を解いていく。
カツラをとると、慣れた手つきで長い指がネクタイを緩めボタンをはずす。
ドキッ――。
思わずあたしは顔を背けた。
何なの、あたし!?この間も車でこんなふうになったし……。