恋屑(コイクズ)-短編集-
最初は触れる程度の、そのうちどんどん深くなる
最終的にわたしの口の中に甘い何かが入ってくる
さっきまでゆうとがなめていたあめ玉
もう小さくなった甘い甘い匂いのするあめ玉
「それあげるから許して?」
なんて言いながらぎゅーって抱きしめられる
かまってあげるしバカなゆうかのために勉強教えてあげる
好きなだけキスしてあげるから許して?
なーんて耳元で囁かれたらあっさり許しちゃうわたし
だってやっぱりわたし彼のことが好きだから
甘い甘い匂いに酔っている
彼から抜け出せないくらいに
いくら意地悪されてもその甘いキスで許しちゃう
-END-