恋屑(コイクズ)-短編集-

最初は触れる程度の、そのうちどんどん深くなる






最終的にわたしの口の中に甘い何かが入ってくる






さっきまでゆうとがなめていたあめ玉






もう小さくなった甘い甘い匂いのするあめ玉





「それあげるから許して?」





なんて言いながらぎゅーって抱きしめられる







かまってあげるしバカなゆうかのために勉強教えてあげる






好きなだけキスしてあげるから許して?






なーんて耳元で囁かれたらあっさり許しちゃうわたし





だってやっぱりわたし彼のことが好きだから






甘い甘い匂いに酔っている





彼から抜け出せないくらいに






いくら意地悪されてもその甘いキスで許しちゃう






-END-
< 11 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop