恋屑(コイクズ)-短編集-
「クルクルじゃないのか〜」と、ソラは言うと
オレに近づいてきてソラの顔が真ん前にくる
気づいたときにはもうソラはオレにちゅっとキスをしていた
…は?え?ちょっと待って、何?
オレ、キスされた?
「ちょー…、おまえ何してんの?」
あまりにも急すぎてキョドりまくるオレ
幸い人通りの少ない道だから誰もいなかったけどもしかして今までの不思議ちゃんって全部計算か?
「ん〜♪何って…お礼のちゅーだよ?」
何事もなかったかのように話すソラ
「いや、お礼にキスっておかしいから」
ってかなんのお礼だよ!?オレまで頭狂いそう
「ちゅーしちゃいけないのー?」
オレの言葉を聞ききょとんとするソラ
「会ったばっかの人にすんのはおかしくね?しかもお礼にキスとか聞いたことないしー…」
「なら大丈夫だよ」
そう言うと今度はオレの頬にちゅっと軽くキス
「バカ…っ、おまえ、だから!」
何が大丈夫なのか意味わかんねぇし!!
「だってもう知り合いだよ?お友達のクルクルくん」
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