恋屑(ｺｲｸｽﾞ)-短編集-

あめ玉

わたしの彼は意地悪です





期末試験まであと1週間





今日は彼に誘われて一緒に勉強会





ってことで今は勉強中のはずなのに…なぜか机にはわたしだけ





なぜか部屋の中はピコピコとゲーム音が





誘ったくせにベッドの上であめをなめながらゲーム中





もう、意味わかんない！





わたしはすごい一生懸命勉強してるのに！！





部屋の中に広がるあめ玉の甘い匂いがますますイラつく





｢ねえー、勉強しないの？｣





｢オレ頭すげぇいいから勉強しなくても平気｣






わたしが話しかけるとゲームから顔も上げずにこの発言






いや、確かに頭良いのは認めるけどさ





自分で言うなよ





じゃ、｢一緒に勉強しよ？｣って誘うなよー！！





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