不適な。


「あゆかー」


「…なに」


「ばいばぁい」


「…」




なんだか悲しいやらムカツクやら混ざり合う。


靴を履いてたら涙が零れそうになった。あたしは堪えるために上をむくとそこには拓人の顔があった。




「…拓人?」




そう聞くと拓人は後ろから抱き着いてきた




「た、拓人?」


「俺を無視するなんていい度胸してんじゃん」


「それは…てゆーか!たっ拓人だっていつも無視するじゃん!」


「…」


「今だって、ほら!」


「だからなに?」


「だからって…」


「なに?聞いてるんだけど」


「…っ拓人のばか…」




あたしは勢いよく立ち上がってドアノブを捻ろうとしたら手首を捕まれた



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