ジュリアン・ドール
「えっと・・・、ごめん。
すばらしい宝石だったんで、サロン氏にも気にいって頂けるかと思って・・・・・、なんて、今更言い換えても仕方ないな。
ははは・・・・・、悪かった・・・・・。
その、気にしないでくれ。そう、俺が勝手に・・・・・」
「そうじゃなくてぇ~。もう、ジョウったら、余りにも突然だからビックリするじゃない。心臓に悪いわ!」
ミサは、普段は冷静沈着なジョウの取り乱しようをみて、吹き出してしまいそうな思いだった。
「ミサ・・・・・」
ジョウの複雑な心情が、その表情に映し出されている。
「ジョウが私の事、そこまで思ってくれていたなんて、私嬉しいわ。お父様だって昔からその気だもの、反対なんかしないわ!!絶対にね?」
ミサの言葉にジョウの表情は一機に晴れた。
「じゃあ、ミサ!君はいいのかい?こんな俺でも?」
「もちろんよ。私に、貴方意外に誰がいると言うの?ジョウ」
ジョウは、自分の運命を決めるミサの返事への喜びと同時に、ミサへの愛情が身体中に沸き上がってきて、彼女を抱き締めずにはいられなくなった。
「必ず・・・・・、必ず君を幸せにしてみせるよ・・・・・ああ、ミサ!!」
そして、ミサは幸せ過ぎる思いの中で、二人の出会いのきっかけとなった、人形店“ジュリアンド-ル”の店の奥にある、古い棚のガラス戸の中に飾られている“プリンセス”こと、ジュリアンという名の、黄金色の髪の美しい人形を頭に思い浮かべた。
あの人形に出会ったからこそ、ミサはあの店へわざわざ国境を越えてまで何度も足を運んでいたのだから。
・・・・・そして店員である店主の孫、ジョウと出会った。
ミサにとってジュリアンは、ミサとジョウの“恋のキュ-ピット”と言えるくらいだと、ミサは思っていた。
思いもよらなかった突然のプロポーズを受け、ミサは世界中で一番幸せ、といった表情でジョウの肩にもたれていた。
馬車は目的地に向かって走り続けている。
すばらしい宝石だったんで、サロン氏にも気にいって頂けるかと思って・・・・・、なんて、今更言い換えても仕方ないな。
ははは・・・・・、悪かった・・・・・。
その、気にしないでくれ。そう、俺が勝手に・・・・・」
「そうじゃなくてぇ~。もう、ジョウったら、余りにも突然だからビックリするじゃない。心臓に悪いわ!」
ミサは、普段は冷静沈着なジョウの取り乱しようをみて、吹き出してしまいそうな思いだった。
「ミサ・・・・・」
ジョウの複雑な心情が、その表情に映し出されている。
「ジョウが私の事、そこまで思ってくれていたなんて、私嬉しいわ。お父様だって昔からその気だもの、反対なんかしないわ!!絶対にね?」
ミサの言葉にジョウの表情は一機に晴れた。
「じゃあ、ミサ!君はいいのかい?こんな俺でも?」
「もちろんよ。私に、貴方意外に誰がいると言うの?ジョウ」
ジョウは、自分の運命を決めるミサの返事への喜びと同時に、ミサへの愛情が身体中に沸き上がってきて、彼女を抱き締めずにはいられなくなった。
「必ず・・・・・、必ず君を幸せにしてみせるよ・・・・・ああ、ミサ!!」
そして、ミサは幸せ過ぎる思いの中で、二人の出会いのきっかけとなった、人形店“ジュリアンド-ル”の店の奥にある、古い棚のガラス戸の中に飾られている“プリンセス”こと、ジュリアンという名の、黄金色の髪の美しい人形を頭に思い浮かべた。
あの人形に出会ったからこそ、ミサはあの店へわざわざ国境を越えてまで何度も足を運んでいたのだから。
・・・・・そして店員である店主の孫、ジョウと出会った。
ミサにとってジュリアンは、ミサとジョウの“恋のキュ-ピット”と言えるくらいだと、ミサは思っていた。
思いもよらなかった突然のプロポーズを受け、ミサは世界中で一番幸せ、といった表情でジョウの肩にもたれていた。
馬車は目的地に向かって走り続けている。