君のために

「また…2人でやり直そう?」


俺の腕を掴んで

そう言う愛花は、


あの頃より眩しくて

自分が惨めに思えた。


「今の俺は…また、同じ事を繰り返してしまうかもしれない。」


「いいよ、2人で成長しよう?」


愛花の優しさに

胸の奥がキュッとなる。


「うん…ありがとう」


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