恋心
淡々と話す彼女の言葉。
それを聞きながら、俺は、「へぇー」とか時折相槌をうって。
何であいつが初めて会った時からあんなに最悪な態度を取ってたのか。
いちいち噛み付くようなことをしてきてたのか。
分かっていくうちに、ずっと謎だった胸のつっかかりが解けていくような気がした。
要するにそれってーーー
「それってさ、結局自分がそいつに遊ばれたからってことだろ?だから俺みたいな遊んでそうな男がキライってこと?」
言いながら、バカバカしくなってきた。
何だよそれ、恨むならそいつを恨めって話だろ。
だいたいあいつの個人的話じゃん。
被害者ぶって、
男を毛嫌いしてんじゃねーっつーの。