恋心
「喉渇いたなぁ、ちょっと寄ってこーぜ」
「いーねー、俺も喉カラカラ!シェイク飲もっ」
学校からの帰り道。
俺と歩夢とテツは帰宅途中にあるファーストフード店の前に自転車をとめた。
「つーかシェイクって、逆に喉渇くだろ」
自転車の鍵を抜きながら俺は笑う。
「いーのいーの、俺はストロベリーシェイクが好きなの」
テツはそう言うと、俺たちよりも先に店へと入っていく。
「あいつストロベリーとか言ってるし」
「女子かよ」
歩夢とそんな言葉を交わしながら後を追い、レジを済ませるとテツが陣取っていた席へ腰をおろした。