恋心
真っ直ぐに想っていても、一方通行な恋だった。
夢から覚めたら、
酷く呆気ないものだった。
もう男なんて信じられないと思った。
傷つけられた傷痕は、思ったよりもずっと深かった。
誰かを好きになることなんて、もう絶対にないと思ってた。
だけど…何でだろう。
くれる言葉、その態度。
ひとつひとつが埋まっていった。
まるで、パズルのピースみたいに。
心が少しずつ…埋められていったの。
ーーNatsumiーー