恋心



そしてーーー


全部食べ終わったら薬を飲んで。

寝てろって言われたからすぐに横になって。



食器の片付けを済ませた相原は、戻ってくるとすぐにまたタオルを冷やして頭に乗せてくれた。



「大丈夫?」


「おー、かなりマシ」


「そっか、良かった…」



何度も何度も。

頻繁にタオルを冷やしては替えてくれて。


何度目だったのかは覚えてないけど…


またタオルを替えておでこに乗せてくれた瞬間。

何か俺、涙が出そうになってた。



だから…おでこのタオルを目元まで少し下げて。

こぼれてきた涙を見られないように隠していた。


やべ。

何泣いてんだよ俺。


何で…


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