恋心
顔を見られないように、相原を後ろから包むようにした。
「意外と小さいな、お前」
「意外とって何よ」
「158とか言ってたからもうちょいデカイかと思ったけど…結構小さいんだなって」
「ふ、ふーん…」
鼻に当たる髪。
俺の好きなシャンプーの匂い。
何かすげー落ち着く。
「お前さー、結構いいやつだよな」
「えっ…」
「結構いいやつじゃん」
「あ…りがと…」
トクントクンって、響く音。
体で感じる、心の音。
何か心地良い。
触れてるのって、あったけーな。
相原があったかくて…
何かまた、泣きそうになった。