恋心



おーっ!36.7度!


夜になると、熱はもうすっかり下がっていた。


だけど、ベッドに微かに残った相原の匂いに、今日のことをふと思い出す。



今日、あいつがこの部屋にいたんだよな。


そこにチョコンと座って。


慌ただしくチョロチョロ動きまくって。



お粥作ってくれて。

冷たいタオルをおでこに乗せてくれて。


それから…


俺の腕の中にいた。


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