恋心



それからも休み時間の度にメールのやり取りをした。


ボタンひとつ。

クリックひとつで簡単に飛んでいく言葉たち。


誰が考えたんだ、こんな便利なもの。


何度も続くそんなメールが、多分初めて楽しいと思えた。


学校からの帰り道も、家に帰って飯を作ってる時も。


夜までそれをずっと繰り返した。




相原が“おやすみ”というメールをくれた、その時までずっと。

< 258 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop