恋心
やっぱ、クソがつく程ムカつく女だ。
相原…夏美。
昼間の第一印象通り。
いや、それ以上に悪くなったかもしれない。
あー、ムカつくぜ。
部屋に戻った俺は、苛立つ気持ちがずっと収まらなくて。
「ごめん、今日俺帰るわ」
そう言うと、盛り上がるみんなを残して先に一人で部屋を出た。
帰り際、サラさんに連絡先を聞かれたけど。
何か気分も乗らなくて。
「また次会った時ね」
そう言って、頭を撫でてはぐらかした。