恋心
「はいはい、分かってますよーだ」
若菜はそう言うと、そのまま洗面所へ入っていき、俺はまたキッチンへと戻る。
よしっ、完成。
そして、出来上がった晩飯を皿に分けていって。
一つの皿には、いつものようにラップをかけた。
「わぁ、ハンバーグじゃんっ、お兄のハンバーグ超ウマウマなんだよねー」
手を洗い、制服を着替えてきた若菜がテーブルに並んだ晩飯を嬉しそうに覗く。
「もうすぐ7時か。じゃ、食うべ」
「うんっ!」
そして、テレビを見ながら俺たちはいつものように二人で食卓を囲んだ。