恋心
『早く付き合ってよ』
『ねぇ、何で昨日メール返してくれなかったの?』
『今日会いたいんだけど』
「一緒に帰ろうよ〜!」
ため息をつきながら、最近のナミのことを色々思い出す。
メールは毎日10通位。
学校でも、今みたいに俺の教室に入って来たりして。
はぁ。
マジ、めんどくせえ。
そう思いながら、
俺はまたため息をついた。
ナミは俺と同級生で、隣のクラスの女。
一ヶ月ほど前、歩夢達と遊んでいる時に、カラオケで歩夢の彼女のセナと、その女友達が合流してきて。
偶然その中にいたのが、ナミだった。
顔は見たことあったけど、話したのはその時が初めてで。
だから…
『前から大雅くんのこと好きだったんだ』
大音量が響くカラオケの部屋で、そう言われた時は正直マジかよって。
好きって何なんだって。
そう思った。
でも、ぶっちゃけこうとも思った。
ラッキー。
もしかして…
今日食えちゃうんじゃね?
って。