恋心
「あー♪美味しかったっ」
「ごちそうさまだろ?」
「へへっ、ごちそうさま。っていうか手洗いしろー、とか本当お兄は口うるさいんだから」
若菜はそう言いながら食器を片付けていって。
「私お皿洗っとくから先風呂入っちゃえば?」
そう言って、キッチンの蛇口をひねった。
ジャーッと水の流れる音が響く。
「おっ、じゃあ入ってくるわ」
俺はそう言うと、そのまま風呂に向かって。
頭からシャワーを浴びながら、目を閉じた。
今日も一日が終わる…
明日の朝飯は、何にしよう。
ぼんやりとそんなことを考えながら耳に響くシャワーの音を聞いていた。