好きなんかじゃない///
「俺は來の弟だったから考えてくれたみたい...
でもそれから俺はだしに使われてた。」

「・・彪君もしかしてこないだ告白してきた人?」

「あれも愛海が來に提案して俺がやらされたんだ。」

そうだったんだ...

「いつしか來と一緒にいる愛海は愛海じゃなくなっていった。
そして今日愛海に会ってビックリした。
それで...気づいたんだ。そんなに來の事好きなんだ...って。
だから、これで最後の手伝いだと思ってやってるんだ。
俺は今まで嫌われたくなかったんだ。」

「・・泣くほど好きなんでしょ?
それに愛海ちゃんはほんとに優しい子なんだから、大丈夫だよ。」

「何で愛海の事知ってんの?」

「元心友だからだよ?」

「・・愛海が狙ってるのは來じゃなくあなたなんだ...」

「?」

「でも...そんなわけ...」

「もう...ごちゃごちゃ言ってないで、もう1回気持ち伝えてみたら?
だって彪君とっても素敵だよ?
ちゃんと気持ち伝えたんだもん。
人生は出会いだと思うの。
もし愛海ちゃんと結ばれなかったら、
更にその人よりいい人と出会えるってことかもしれないよ?
って...偉そうにいえないんだけど...」

「でももう愛海はあの頃の愛海じゃない」

「きっと何かあってああなったんだと思う。
それを支えるのがあなたの指名かもしれないし、変えるのかも知れない。
あなたも辛かったら誰かに頼ればいい。
今の愛海ちゃんはあなたに頼ってるのかもしれないよ?」

「・・じゃあ...これからもし辛くなったら頼ってもいいですか?」

「もちろん。今泣いとけば後から涙でないかもよ?フフッ」

その後彪君は私にもたれかかり静かに泣いていた。


「何よ!!!!!!!!!!!!!!!」

「何か...向こうが騒がしくなってる。」

「・・ちょっと待っててください。」

え?彪君?縄ほどいていいの?

「早く愛海のところに言ってください。
俺は...まだ目が赤いから。でも絶対助けに行きます。使命ですから」

ありがとう
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