それでも君が好き。




「どうしたの?」


ハハ、と笑う琴野君。

・・・何で笑顔になってんの?


「琴野見つけたからぁ、一緒に行きたくてぇ・・・」


ダメ?と上目使いで聞く七海さん


「あーうん・・・ねぇ、田中。一緒に行ってもいい?」


「え・・・あ・・・うんっ、ばい・・・ばい!」


あれれぇ・・・

おかしいな。占い当たってないじゃん。

これじゃいつもと、同じじゃん・・・


「・・・っ、じゃぁ!」


私はその場にいるのがつらくなり、


全力疾走で教室へ向かった




< 12 / 51 >

この作品をシェア

pagetop