それでも君が好き。





すると琴野君は気付き、


「・・・っ、田中っ」


慌てて開いてた手帳を閉じ、

私の方へ視線を向ける


「なに?」


「あっ、の!今日は一緒に・・・帰りたい」


最後に小さく“デス”と付け足しといた


「あー・・・うん」


「必ず、だよ!」


「分かった。・・・じゃあ」



そう言ってスタスタと教室へ帰った琴野君。





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