君と桜の木の下で。
「凄く幸せだった。私のこと、呼び捨てにするのなんか照れくさいとか言って私の苗字の七瀬のナナだけとってそう呼ぶようになって...だけどね、高1の終わり頃東京の引越しが決まったの。」
「でも、付き合ってただろ?」
「うん。蓮がね、離れてても大丈夫だからって。お金ためて、ナナに逢いに行くって。言ってくれた。」
七瀬は顔を上げて桜の木を見た。
「でも、離れてみたら全然違った。最初、電話はしてたのに段々減っていって・・・。不安になっていった。そんな時、今日会いに来てくれたから・・・期待しちゃった。まだ、付き合えるんだって。」
七瀬の目は潤んでいた。下唇をかんで泣くのを堪えていた。
「離れてみて、やっぱり無理だったって言われた。近くにいないと不安だって。」
「でも、付き合ってただろ?」
「うん。蓮がね、離れてても大丈夫だからって。お金ためて、ナナに逢いに行くって。言ってくれた。」
七瀬は顔を上げて桜の木を見た。
「でも、離れてみたら全然違った。最初、電話はしてたのに段々減っていって・・・。不安になっていった。そんな時、今日会いに来てくれたから・・・期待しちゃった。まだ、付き合えるんだって。」
七瀬の目は潤んでいた。下唇をかんで泣くのを堪えていた。
「離れてみて、やっぱり無理だったって言われた。近くにいないと不安だって。」