君と桜の木の下で。
放課後、里緒が怒りに満ちた顔で私に近づいてきた。








「咲!あんた、夏樹に渡したの!?」









里緒は私の机をバンッと叩いてそう叫んだ。










「・・・渡して、ないです・・・」









「はぁ!?あんたねぇ、他の女の子に負けてちゃダメだからね!!!もっと頑張んなきゃ!!!」









「頑張るも何も・・・。別に、ナツ君は友達だよ・・・」










< 143 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop