君と桜の木の下で。
「いいじゃん浴衣!似合うよ!」



「やだよ!恥ずかしい!」



ナツ君の前で浴衣なんて…。



「でもさぁ、夏樹に可愛いって言われたくないの?」





私はぴたっと振っていた手を止めた。







「想像しなよー。七瀬、似合うな。とか、言われたくないの?可愛いって言われたいでしょ?」







・・・確かに・・・言われたいかも・・・。







「だから!着よう!私も着るし!」








私は迷った末、小さくうなずいた。










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