君と桜の木の下で。

うつむいていた顔を上げてナツ君を見た。







ナツ君は顔を少し赤くしていた。







「でも、分かってるからさ。友達としての・・・「違う」









私はそういってナツ君を見つめた。









「違う。違うの。・・・好きだよ。友達としてなんかじゃないよ。・・・好き。ナツ君が好き。」









私はもう一度、自分の気持ちを伝えた。









その時ナツ君は持っていた焼きそばを落とした。










「あ！焼きそば・・・」









私がそうつぶやいたのと同時にナツ君は体の力が抜けたように地面に座り込んだ。










「え！？ナツ君！？」