君と桜の木の下で。
咲の名前が出て、俺は一瞬反応してしまった。







「あぁ。知らない。」








今は、知らないフリをしていたい。









その日、咲とはいつも通り会話することができなかった。










そして放課後、俺は桜の木に向かった。









担任に進路表を渡していたら遅くなってしまった。









だから咲はすでにそこにいた。










姿はまだ見えなかったけど、音が聞こえた。咲の音が、聞こえた。









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