君と桜の木の下で。
俺は咲の頭を撫でた。






「ゴメン。俺、今日は帰るな」









そういって咲を置いて帰ってしまった。









最低な奴だってわかってた。








離れてても大丈夫だって。言えない自分がいやだった。








でも、不安なんだ。










離れて、付き合えるくらい俺は強くないと思った。









その後、どうやって家に帰ったのかわからない。









気がついたら、部屋に居た。










「夏樹ー!参考書貸しくれー!」











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