君と桜の木の下で。
元気に俺の部屋に入ってきたのは里緒だった。







「・・・どうした?夏樹」








俺の様子が変だと思った里緒は心配そうに俺の顔を覗いた。










「・・・里緒は、知ってたか?」







里緒は何か察したように悲しそうな顔をした。








「・・・知ってた。前にね、咲から聞いて・・・。夏樹には言わないでって。自分で言うからって・・・言われたから・・・」









里緒は俺の隣に座ってそう話した。










「そ・・・っか。」












「夏樹」











「俺等、どうなんだろ。離れてて、繋がっていける自信がねぇ。てか、すぐに話してもらえなかったのがショック。」












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