君と桜の木の下で。
「そんなんでどうすんのよ!咲を応援しないでどうすんのよ!あんたが1番知ってるはずでしょ!?咲が、どんなに音楽が好きかって!隣で見てきたんでしょ!?」








里緒の目には涙が浮かんでいた。








咲の音…








俺は、咲の音が大好きだ。









あの、柔らかくて綺麗で・・・。まるで咲みたいな音。







「…里緒、痛い」







俺は小さく里緒にそう言った。









「え!?…あ!!!ごめん!やりすぎた!」







里緒は勢いよく掴んでいたくせにおとなしげに手を離した。







「里緒って昔からキレるとまじ恐いよな。」








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