君と桜の木の下で。
大きなピアノが置いてある講義室で私はいつも練習をしている。






♪〜♪♪






「あっ」






私は手を止めた。ここでいつも間違えちゃうなぁ…。






「…そこ、違う」






私しかいないはずの部屋から声が聞こえた。






「あ、悪い!でも、そこってさ…」






男の人は私に近づいてピアノに手を伸ばし、弾きはじめた。






< 304 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop