君と桜の木の下で。
「もしもし…。」





『あ、咲?も〜何で黙って帰ったの?家に行ったらもう帰ったって言われたし。夏樹には言ったんでしょ?お見送りしてもらった?彼女なんだから遠慮する必要ないんだからね」




里緒はいつもの口調でそう言っていた。





「里緒…?」





『ん?』






「ナツ君と別れた。」






『………は?』






里緒は少し間を開けてそれだけ言った。





『も〜変な冗談やめなよ〜。寿命が縮ま「本当なの。ナツ君とは別れちゃったの」





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