君と桜の木の下で。
『え?』





「今まで、ごめんね。里緒の気持ちに気付いてたのに、気付いてないフリしてた」





『なに言ってんのょ…』






「もう、自分の気持ち抑えないで。ナツ君への気持ち、抑えないで。」






里緒は小さな声で『えっ』と声を零した。





「ナツ君のこと好きでしょ?」





私がそう言うと少しの沈黙があった。






『…………ごめん』






そのごめんは、好きって意味だょね。






そんなこと言わなくていいんだよ。





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