君と桜の木の下で。
ナツ君はまだびっくりした顔で私を見ていた。





「………んじゃ、私は行くね」





里緒は私から離れてそう言った。





「え?」





「私、行くとこあるし」





里緒はそう言ってニコッと笑った。





「おい、俺も行くよ」





ナツ君はやっと口を開いてそう言った。





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