君と桜の木の下で。
私は、涙が出た。









泣きじゃくるんじゃなくて、ゆっくりと。











「ごめんな。俺、咲を縛り付けてたかも。咲を失いたくなかった。最低だったのは、俺だよ。」












大輔は、最低じゃないよ・・・っ












「咲を東京に行かせたのも、賭だったのは本当だけど・・・。全然自信なかった。だってさ、咲と長く付き合ってたけど・・・“ナツ君”に勝てたことなんて一度もなかったから。」












最低なのは、やっぱり私。













ずっと、大輔に甘えて。優しさに甘えて・・・。











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