君と桜の木の下で。
俺は食パンをくわえて玄関に向かった。












「あんた、また遅刻?私と違って要領が昔から悪いよね。」













「姉ちゃんに似たんだよ。」














「私は要領いいもの。女磨いて20年。大学も入れたし、彼氏もいるし。私は要領がいいのよ。」
















それは要領いいのか?














俺はそんな姉ちゃんを無視して靴を履いた。

















「あんた、彼女はまだできないわけ?」


















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