娘へ、ごめんなさい。そしてありがとう
徐々に現実を

受け入れられるようになった娘に

私は言った


『いい?

死ぬのには必ず順番があるのよ

だから

おばあちゃんの次は私

あなたじゃないの

順番は

守らなくちゃだめよ』


うん、と頷く娘と

余命の短い娘と約束をした


その約束は

絶対にあなたを死なせないという

私の誓いでもあった
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