灯火〜あなたがいた日々〜
ペコッと頭を下げ
急ぎ足で教室へ向かう。
しかし
すぐに私の足は止まった。
「ねぇ!
ちょっと待って!!」
”さっきのチャラ男くん“が
私を呼び止めたから。
私は少し不機嫌な表情で
振り向いた。
「なんですか」
チャラ男くんと話すだけでも
ちょっと緊張してるのに
そのでかい声のせいで
周りの視線が
いっきに突き刺さる。
―あ〜もぉ最悪。
はやく逃げたいっ
しかし、すぐに
そんなことは忘れてしまった。
―だって…