オタク女とアナログ男


ぽかん、とした。
お見合いの訳が、それ?


「三次元にだって良いキャラもいるのよ!
例えばパパのように!!!
あの子の会社だって、ちゃんと見ればあの子のドツボなキャラの人だっているんだから!
貴方はその人達に興味を持たせるきっかけを作れば良いの!」

「…お見合いの意味、無しだろ」

「ふっ、まだまだお子ちゃまね…」


母のキャラが変わってきた。
確実にヲタクモードだ。


「舞台はお見合い!
ここから始まる初々しい二人のは・つ・こ・い!
こんな萌えイベントにあの子が食い付かない訳がない!!!
そして私はそれを見守る愛のキューピッド!
貴方達がそれから付き合えばそりゃあ美味しいけど、私はその場面だけで十分妄想を広げられ…げふんげふん」


一人、鼻息を荒くして妄想を繰り広げているであろう母。
仲人になって、俺達をネタにでもしたいという下心が丸見えだ…。


 
 
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