オタク女とアナログ男
「美琴さんはどのようなお仕事を?」
「ファッション関係です。
母の仕事もありますし、必然的というか、小さい頃から憧れてて。
でも今は基本的に書類を纏めてます。
たまにデザインを提出もしますけど全然ダメで。
総司郎君は生徒会長…なんですよね?」
「あぁ、はい。
と言っても僕も基本書類を纏めるだけですが」
書類を纏める…それはパソコンカタカタですか!?
その黒い眼鏡を光らせてインテリ会長をしちゃってるんですかね!?
「凄いですね、会長なんて。
やっぱり選挙か何かで決められるんですか?」
「はい、でも僕の下は顔で選ばれた人が多くて。
支持率が上がるから助かるんです。
最近は僕が出来ないパソコンの作業も全て任されてくれて、有難い限りです」
「…へ」
顔で選ばれた、それは君もだと思います!
あ、勿論実力込みで!
…いやいや、顔で生徒会が選ばれる、なんとも王道でそこまでは完璧だ。
だが、待て?
僕が出来ない、パソコンの作業?
…まさかの機会音痴ですか!!!