オタク女とアナログ男
「どうかされましたか?」
「あっ、いえ何も。
総司郎君はしっかりしてて、会長っていうのも納得出来ます。
…今時の高校生はやっぱり違うんですね。
あまり話す機会もないので、新鮮です」
機会音痴もステータスだ!
これも考え方によってはオイシイ、流石菜々子お姉様の息子…!
「…込み入ったお話かも知れないのですが、どうしてお見合いを?」
「え?」
下を向いて隠れてガッツポーズをしていると遠慮がちにそう聞かれ、ふと顔を上げた。
「あ、いえ、母に聞いた限りでの想像とは全く違ったので…
貴方のような方なら、お見合いをする必要なんて無いと思うのですが」
真剣な目でそう聞かれ、ついプッと笑ってしまった。
「え」
「あっ、ごめんなさい、つい…」