オタク女とアナログ男
笑いが納まるとまた一度謝って、今度は私が聞いてみた。
「私の事、菜々子お姉様になんて聞いていたんですか?」
「おね…
簡単に言うと、オタク仲間だ、と…」
「はい、当たっていますよ。
そうは見えませんか?」
「…すみません、全然」
見えないです、と続け、総司郎は目線を下げた。
やっぱり私のキャラ作りは完璧だったな…
会社でも問題無しだ!
「他には何か言われてますか?」
「…三次元に興味がないと」
「それも当たりです。
だから今まで恋人もいなくて。
それに家ではこんなに大人しくないですから」
凄いよね、妄想…じゃない、想像と現実のこの違い。
私の妄想は激しく現実とは異なってますからね、イタイ子ですからね、私!!!
「本気でお見合いすると思ってましたか?」
「いや、えっと…」