オタク女とアナログ男


「で?
誰だよこの着物美女は」

「ちゃっちゃと吐きなさい!
その方が楽になれるわ!」

「俺は悪い事はしていない!」


どうして俺が尋問みたいな事をされないといけないのだ…!


「なら誰だよこの女!
裏で出回ってる何かか!?
回せコラァ!」

「アンタはその思考回路一回潰しなさい!
総君相手に威嚇してんじゃないわよ、必死か!?」

「モロタイプなんだよ、わりぃか!」

「もう、止めてくれ…!」


みっともない、揃いも揃って生徒会役員が生徒会室で仕事もせずこんな…!



「で、誰なの!?」

「…お見合い相手だ」

「………は!?」


二人が声を揃えて、目を見開いて、後ろへ飛び退いた。


「どうしてお見合い!?
ハッ、実は30歳越えてるのね、総君!
今どきパソコンの一つも触れないから、じじくさいと思ってたのよ…!」

「冗談でも、刺すぞ夢…!」

「…お前、俺の見合い相手と代えやがれ!
こんな美人だったら速攻結婚、速攻初夜に持ち込んで」

「お前はそればっかりか!!!」


 
 

< 45 / 71 >

この作品をシェア

pagetop