オタク女とアナログ男
「で?
誰だよこの着物美女は」
「ちゃっちゃと吐きなさい!
その方が楽になれるわ!」
「俺は悪い事はしていない!」
どうして俺が尋問みたいな事をされないといけないのだ…!
「なら誰だよこの女!
裏で出回ってる何かか!?
回せコラァ!」
「アンタはその思考回路一回潰しなさい!
総君相手に威嚇してんじゃないわよ、必死か!?」
「モロタイプなんだよ、わりぃか!」
「もう、止めてくれ…!」
みっともない、揃いも揃って生徒会役員が生徒会室で仕事もせずこんな…!
「で、誰なの!?」
「…お見合い相手だ」
「………は!?」
二人が声を揃えて、目を見開いて、後ろへ飛び退いた。
「どうしてお見合い!?
ハッ、実は30歳越えてるのね、総君!
今どきパソコンの一つも触れないから、じじくさいと思ってたのよ…!」
「冗談でも、刺すぞ夢…!」
「…お前、俺の見合い相手と代えやがれ!
こんな美人だったら速攻結婚、速攻初夜に持ち込んで」
「お前はそればっかりか!!!」