オタク女とアナログ男
「しかも夢!
お前、本当は嘘や見せ掛けでなく実際にそうであること!
真実は嘘偽りのない事、本当である事!
特に変わりはない!!!」
「ヤバい、熱くなって変なトコにまで突っ込みやがったぞ」
夢を差し出し、ソファーの陰に隠れようとした一を捕まえる。
「一!
お前もお前だ!
どうせまた身体目的だろう!?
そんな不純な…っ!」
「ほら、黙って見てみろよ総司。
着物でラインは分かりにくいけど、良い身体してるぞ?」
俺の肩を掴みほれほれ、と美琴さんの写真をひらつかせる一。
全く、こいつは…!
「とにかく、返してもらう!」
「えーっ!
それ、欲しかったのにー!」
「そうだ、一枚くらい譲れ!」
「これは母から買い受けたんだ!
金を払ってる以上、俺の物だ!」
きちんとメモに挟み、鞄の中へしまう。
二人が狙っていたため会長用の机の中に入れた。