オタク女とアナログ男
二人の周りの動き
隠れオタク&軽い男
「ただいまー…」
「おう、おかえり一」
…家に着くと、従兄の社会人、大河がいた。
「また来てたのか。
って、呑んでんのかよ」
「あぁ、呑んで来たんだけど物足りなくてな。
お前一人暮らしのくせに家無駄に広いし」
大河は俺の服を着て、思いっきりビール片手にゲームをしながら寛いでいた。
「て、ギャルゲーかよ…」
大河は25歳。
若いのに部長を任されているらしい。(すげぇ事だよな)
あ、実家在宅。
切れ目で、細いけど筋肉も付いてて背も高くて…
彼女の一人や二人、いても可笑しくなさそうなのにいない。
ギャルゲーとかアニメばっかり。
だからか?
いや、こいつは隠れオタクだからこのせいではないだろ。
と、うだうだ思いながら着替えていたら携帯の着信がなった。
このアニソンは…
「…もしもし、ミーコか」
唯一、女と思われる大河の電話相手だ。(杉岡とかいう上司か部下かわからないのは論外)