オタク女とアナログ男
仕組まれた再開
オタク女側視点
「え、夜食を?」
私は夜、久しぶりに菜々子お姉様の所にお呼ばれしておりました。
「そう、今夜生徒会で残るみたいなの。
食堂で買うつもりだったらしいんだけど遅くなり過ぎて、閉まっちゃったみたい。
食べ盛りなのにお昼から何も食べないんじゃ可哀想でしょう?
私が行きたいんだけど抜けられないし…
先生からは許可を得てるから、お願いできるかしら?」
菜々子お姉様は今日はオフ会。
基本上に立つ人だから、抜けるわけにはいかないのです。
「はい、そういう事ならお任せ下さい!」
「有難う、美琴ちゃんがいると助かるわぁ。
これ、お金だから適当におにぎりとパンと…ジュースとお菓子でも買ってきてあげて。
男の子三人だから食欲も凄いはずだから」
たくさんね、とウインクされて、キュン、とときめく。
だ、ダメだ、可愛過ぎる…!