あたしと貴方の3年間
2...密室
「じゃあ・・・まず机の上にある教材をこっちに運んでおいて。」
と先生は早速指示を出した。
「はぁい!」
あたしはウキウキしながら仕事に取り掛かった。
「ん?なんやこれ~。数学に関係ないやん…はぁ…」
先生が呆れながらそう言った。
「何か見つかったんですか??」
とあたしが言うと
「や、ガキには教育が悪いからあかん!!」
と言って見せてくれなかった。
「先生のケチー!!」
とあたしが拗ねると…
「あはは!今度なんか奢ったるから我慢せえや。」
と言って頭を撫でた。
「え…。」
この時のあたしは
凄く顔が赤かったと思う…
「何や。照れてんのか?高校生にしては可愛ぇ奴や。」
先生はニヤッとしながらそう言った。