俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
そして。
この日はただのキッカケでしかないことに…あたしはもちろん、杏子達でさえ気づいていなかった。
―次の日
「澤村先輩、俺と付き合ってください!」
―また次の日
「先輩。俺一年のときから(うんたらかんたら)」
―またまた次の日
「澤村さん。あんな冷血漢やめて俺にしない?」
毎日のように男の子が押し掛けてくるようになった。
言ってることは、八割方わかんないんだけどね。
「……」
「ちょっと…異常よね」
「まあ……ちょっとね」
うちに遊びに来ている杏子と美紅ちゃんがしみじみと頷き合う。
「たぶん先輩が卒業して虫除けがいなくなったから、一人また一人とタガ外すんでしょーね」
むしよけ?
たが?